FILE No.006 ・ 信頼と裏切り哲学的対立:トマス・ホッブズ / ジョン・ナッシュ vs ジャン=ジャック・ルソー / カント
『囚人のジレンマ』
— 合理的な裏切りか、無防備な信頼か
あなたと相棒は別々の取調室に隔離されている。2人とも黙秘すれば懲役2年。もし相棒が黙秘しているのにあなただけが自白(裏切り)すれば、あなたは無罪釈放され、相棒が懲役10年をすべて背負う(逆も同様)。2人とも裏切れば共に懲役5年だ。
🕯️ 極限条件: 相棒とは今後二度と会うことはなく、報復される心配もない。そして相棒も今、隣の部屋でまったく同じ条件を突きつけられている。あなたは黙秘するか、裏切るか?
対立する2つの立場と「判断保留(エポケー)」
選択肢 A 【トマス・ホッブズ / ジョン・ナッシュ】世論支持 44%
自白(裏切り)を選ぶ。最悪の10年を避ける合理的防衛だ
相手がどう出ようと、自分にとっては裏切る方が常に得になる。自分の人生を他人の善意に委ねるわけにはいかない。
「「圧倒的な共通の権力がない場所では、万人の万人に対する闘争となる」」 —— トマス・ホッブズ / ジョン・ナッシュ(17世紀イギリス・20世紀アメリカ)
選択肢 B 【ジャン=ジャック・ルソー / カント】世論支持 39%
黙秘(協調)を選ぶ。裏切られるリスクを負っても相棒を信じる
たとえ自分が10年服役する羽目になっても、仲間を売って手に入れた自由で生きていくことはできない。
「「自らの格率が普遍的な自然法則となることを同時に意欲できるような原理に従ってのみ行為せよ」」 —— ジャン=ジャック・ルソー / カント(18世紀フランス・ドイツ)
【判断保留(エポケー) / 世論 17%】: ナッシュ均衡とパレート最適の乖離を見つめるメタ視点。信頼とは盲信ではなく条件付き相互作用(しっぺ返し戦略)であるという洞察。
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